2017/07/08

SNSと「こころの医者のフィールド・ノート」


「読みたい」という声が届く時

いやー、こういうこともあるんですね〜。Twitterで復刊の要望が非常に高かった本が復刊されました。

いままでにこういうことがあったかどうか、私は知らないんですが、それだけの内容の本と少なくない要望があったからだと思います。

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こちらです。

本好きな人たちの熱意に筑摩書房さんが答えてくれた、というケースかもしれません。






こころに残るエピソード集です

で、私も早速honto経由で入手して読みました。

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Twitterで主に話題になっていたのは帯にも書かれている、医学生の精神科病棟入院体験のエピソードですが、それ自体はさほど長いものではありません。でもインパクトがあって、「人間ってなんだろう?」みたいな根源的なことを考えさせられてしまいます。

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ちなみに私は以前から、このエピソードは知っていました。どこで読んだのかわかりませんので、どなたかが引用されていたのかもしれません。

もともとのハードカバー(ソフトカバーかもしれませんが)初版は1982年に出ています。その後に1996年に文庫化もされたようですが、ですから内容としては35年くらい昔のことなんですね。でも精神科の医療が徐々に進んでいく裏側で患者の家族の人たちの交流や支え合いや、なによりも真摯な働きをされている保健師さん(当時はまだ保健婦さん)たちのことですね。

いまも保健師さんたちは医療的なことなどで困った時に相談する最初の窓口の役割をされていると思うんですが、いまの方がそれを知らない人が多いんじゃないかとふと思いました。

私は患者自身でもあるし、患者の家族でもあるし、介護の当事者でもあるので、否応なしに、制度やなにかの問題で多くの人の相談にのっていただいたり、制度の活用に力を貸していただいたりしているので、詳しくならざるを得なかった経緯がありますが、そういうことを知らない人にどう伝えていけばいいのか?という課題はまだまだありますね。

うまく活用できたら、いろんな点で救われるケースが増えると思うんですね。



支える側にもつながりが欲しい


私も「自分が患者」だけやっていられたら、すごい気が楽だと思うんですが、そうはいかせてくれないのが現実ですし…。誰になにを相談するか?から始まる対応があるんですね。社会不安が少しくらいあってもそんなこと言ってる場合じゃなかったりします(ーー;)


あと、これもいつも思うんだけど、いまの自立支援法に相当する制度なども、いかに苦労して先代の人たちが(当事者も家族も医療関係者も)それを作ってくれたのか、と思うと、感謝して活用して、さらにもっと優れたものに発展させて次の世代に渡す義務もあるよね、と…。いま現在を考えてだけじゃなくて、過去も未来も考えないといけないなあ、とつくづく思います。

この思いがもっと広い視野になると福祉全般に及んでいきますが…。すべてが繋がっているから、最も弱い立場にある人が少しでも生きやすいと感じる社会はきっと誰にとっても生きやすいのだろうと思います。

厳しい規則で縛るのではなくて、緩やかなおつきあいも可能ですよ、くらいの方が気が楽かもしれません。そういう場所としてのゆるーいSNSの場があってもいいかなあ、という気もします。

(でも自分の体験で規則が細かすぎるところは遠慮したいですが…)


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